からっぽの頭で考える -11ページ目

あなたは韓国に何しにきたの?

そう、それは5年ほど前の話し。

嫁とあたくしの親戚と韓国に3泊4日で遊びに行ったんす。

アッシの目当ては買い物でも、焼肉でもない。

そう、それは「カジ~ノ」である。

最初は何かと団体行動でやんすよ・・・

やれ 買い物 やれ 屋台

カジノなど行く時間もないっすわ。

2日目の夜、ついにカジノへレッツご~。

嫁と親戚2人をまぜて4人でタクシーへ乗り込みまする。

ガンガン飛ばすこと40分。

「着いたぁ~」

「ここがシェラトンウォーカーヒルホテル カ・ジ・ノかぁ~」

すべてが美しく見える。「へぇ~24時間なんだぁ?」

カジノへ入ってからは水を得たクジラだった。

「すんげぇ すんげぇ」

「なにあれぇ~ ぐるぐる回ってる」たかがルーレットに興奮するあたくし。

時間が早く経つとは このことか・・・

あたくし、まだ5分ぐらいしか経ってないと思いきや

すでに2時間遊んでいたらしいんです。

「帰るよ~」親戚の声

3回までは無視するでごわすよ。

「帰るって!」嫁が来た。

「うぅうん・・・帰るの?」とあたくし。

「そう!早く」嫁、あんまりギャンブルに興味がない。

「トイレ入ってけ」少しでも時間を稼ぎたいんよね、あたくしは。

「入った」魂胆をお見通しの嫁。さすが、俺の操縦士。

「あとこれだけ、やった・・・ら」嫁のメンチ切りを察したあたくし。

「へい!帰りやしょ」

帰りのタクシーの中、みんなは話す

「せっかくだからね。一度は来ないとね」

「楽しかったですねぇ~ 結構、遊べましたねぇ~」

俺はタクシーの中で寡黙を保ったが

本当は、こう叫びたかったんだ。







嫁と親戚よ。











「一度は来ないとね?  明日も来ぅりゃぁいいじゃん!」












「結構、楽しめた?   明日も楽しめばええじゃないか!」












「もっと素直になれよ!明日も来たいのは俺だけじゃないはずだ!」












次の日、俺はその気持ちを抱いたまま、最終日の夜まで我慢したよん。

嫁も、親戚も帰る身支度をしている。そう明日、朝早く帰るのだ。

時計は夜12:00。カジノは眠らない。嫁は身支度。俺は行きたい。












「嫁よ。驚くなかれ、聞いてみよ」



「なに?」



「あたくしはこれからカジノへ忘れ物を取りに行ってくる」



「忘れ物? 遊びたいだけでしょ?」嫁の反応が悪い・・・



「俺は、買い物も焼肉もロッテワールドの遊園地も行ったではないか」



「あんたは韓国になにしに来たの?」



「カジノ!」ここは勝負どころだ。



「お願いしますぅ」土下座した。そう土下座しかないんだ、この場面。



「ちゃかちゃかぴーぴー」「ぴーぴーぽんぽん」











交渉成立。







行ったさ。エレベーターで下ってさ。

タクシー待ったよ。でもさタクシー乗るまでに1時間も掛かったさ。

普通、寒空のした、夜中の12時にタクシー1時間待たないよ。

普通、ホテルに引き返すよ。

だって、乗ろうとすると。韓国人、横は入りして乗れないだもん。

怖いよ、ずるいよ。「相乗り?」したくないよ。

それでも行ったさ。なんとか着いたよ。

ちょっぴっと勝ってニンマリだよ。

時計は2時を指していたんだわ。

タクシーで××ホテルまでと告げるとさ

運ちゃんがやたらと風俗へ行こうと誘ってくるよ。こわいよ~。

お願いだから。時速40Kmで走るのやめてぇ~

ゆっくり走って時間稼いだって、あたくしを説得するのは無理なのよん。

「あ~ 時間が 時間が経過していくぅ~」

ホテルについて、そ~と部屋に入ったら

ワインが2本も開いていた。

助かった。嫁がワインを飲んでゴキゲンだ。

「楽しかった? 満足?」とワイン片手に嫁が聞く。

「うん満足」と満面の笑みをしたあたくし。

ハイ!物足りません!なんて言えませんから。



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恐怖体験!口は災いのもと

あっし、霊感チョイとだけあるんす。

でも、霊感を感じ始めたのは18歳ぐらいからで

中学の頃なんて、ホント、稀にみるぐらいだったんすよ。

今でも忘れないっす。あれは中学3年の文化祭の準備中。

文化祭の準備って結構遅くまで教室に残るじゃないすか?

あたくしの中学もね、いろんな曰くがあるんすよ。

元々、あっしの中学の土地って

戦争や空襲などで亡くなった人を火葬する場所だったらしいんすよ。

でもね、中学3年。15の夜、男はイキガル年頃なんすわ。

「だいじょうぶだよ~そんなの」

「俺の天龍チョップでイチコロよ」なんて言っちゃうんすよ。

もうね、その後のあっしの暴言は「ピー」ものですよ。

でね、怖がる女の子とか見るの楽しいじゃないっすか?

本当はあたくしが一番こわいんすけどね。

でね、そこまで言われて黙ってるほど

お人よしじゃなかったみたいなんすよ。

ちょうど夜中の2時を回ったころっすかねぇ。

中学3年のくせに夜更かしBOYなあたくしが

うとうと寝ちゃったんすね。

「・・・ん?」

「・・・金縛り?」

「・・・苦しい・・・」

パッと意識が戻ったんすけど、目が開かないんす。

もちろん体も動かない。

そしたらね、信じます? 本当ですよ!

首を絞められている感触があるんすよ。

どんどん絞まってきて、息ができなくなっていくんす。

必死でね、足を動かして窓を蹴ろうとしたんすよ。

「誰かを起こさなきゃ」ってね。

次の瞬間、堕ちました。

幽体離脱しちゃったんす。信じます? マジですよ。

でね、なぜか窓を開けたんす、ベランダの・・・

そしたらね、猫がいるんすよ。

怖くてね、階段おりて、親のいる場所へ行ったんすよ。

そしたら、そこは気持ち良い光が差す、昼間の世界で誰もいないんす。

「おれ、死んだ」間違いなくそう思いましたよ。

次の瞬間・・・

どこからともなく「じりりりりりりりりりりー」って

目覚ましがなったんす。

「はっ!」って起きましたよ。現実に戻ったんす。

その瞬間、目覚ましの音が止まったんすね。

「なんだ?」時計を見るとウトウトしてから10分しか経ってないんす。

電気を付けようとした瞬間・・・

「トゥルルルルルルー」電話がなったんす。

出ようとすると切れました。

あたくし、恐怖でオシッコもらしそうっす。

でも、このままじゃ寝れない。起きてても明日の夜が怖い。

とりあえずね、勇気を振り絞って、鏡に行ったんす。

だって、首絞められた感触がはっきりあったんすもん。

そしたらね、あるんす。

はっきりと手の跡が。真っ赤な首に 真っ白な手の跡が。

「きょわいよ~ きょわいよ~」15の夜は

「きょわいよ~」なんて部屋のスミにポツリとあたくし。

次の日ね、誰も目覚ましをセットしてないことが判明したんす。

電話もね、謎のままなんす。

学校行って、教室、廊下歩きながら、あたくし心で喋り掛けましたよ。

「昨日はすいませんでした。もうあんなこといいません」

「お願いだから、勘弁してください。」ってね。

下校帰りに、お寺さん行って、10円玉も投げましたよ。

「お金なくて、すいません」パンパンって手を叩いてさ。

「助けてください。このあたくしを・・・」

そんで家まであと少しってところで、見ちゃったのさ

猫の死体が道の正面にあるのをさ・・・

なんとなく、昨日見た、猫に似ているような・・・

それから、あっしは絶対にそういう類の話を馬鹿にするのをやめたのさ。

それにしても15の夜は怖かったよ。

生きるか?死ぬか?

これは、あたくしが まだ5歳の頃の話しなんす。

5歳の頃の記憶なんて と思いでしょうが

今でも鮮明に覚えているんすよ。これが。

とある夕暮れですよ。家の前が路地裏でね。

狭い道路なんすけど、野球やっちゃうんすよね。子供って。

ピッチャーとキャッチャーと打者だけってやつ。

でね、案の定、ファール打つと、人んちにボールが入っちゃいますよ。

いつもは「ピンポーン」ってチャイム鳴らすんすけどね。

留守なんすよ。いつも誰かしらいる家なのに。

噂があったんす、その家。ライオンぐらい大きい秋田犬がいるって。

でもね、散歩してるとこみたことないんすよ。

そういうのって子供の間では伝説扱いされちゃうんすね。

ライオンぐらいって想像できないんすよ。

うちの兄ちゃまがね、「ボール取ってこい」って言いましてね。

あたくしの兄ちゃま、4つ上なんす。9歳と5歳の男上下関係。

これ、逆らえないんす。男兄弟のルールですよ。

「怖いよ~」「ライオンでてくるよ~」そりゃそうっすよ。

今まさに、伝説のパンドラの箱を開けに行く、最前線ですもん。

奥まで入った、その瞬間ですよ。

事件は本当におきちゃったんす。

気づいた時には、大人より大きな秋田犬があたくしを襲い

今まさに頭をぐちゃぐちゃ食べてます。

「お味はいかが?」そんな余裕はないっす。

「レアでいんすか?」言えるわけがない。

気づいたときには全身が血で覆われているあたくしの姿。

そしたら奇跡的に散歩していた、その家の主が帰ってきたんす。

なんとか脱出をしたあたくしですが

見るにも耐えない、かじられたアンパンマン状態。

「ジャムおじさんを呼んで」遠のく意識の中で思いましたよ。

次の瞬間、気を失って・・・

気づいたらMyファザーに抱えられ、近くの病院へ

うす~い意識の中でも、よく覚えてますよ。

親父がおいらを抱きかかえ、人目をはばからず

大声で「がんばれ~」泣き声で走って連れっててくれたこと。

でもね、あっしの下町にそんな手術できる病院なんてないんすよ。

入って言われたことは「救急車呼ぶから待て」ここはどこ?

そうなんす。容態は深刻だったんす。一命がかかる重症患者なんすよ。

救急車に乗り、また気を失ったんす。次、気づいたときは

手術室で自分が手術されているということしかわからなかったんす。

でもね恐怖感が自分を襲うんです。これは本当にこわかったす。

手術台に乗せられているあたくしを、食べようとする、秋田犬が

吼えたり、徘徊したり、たまには襲ってくるんす。

手術中何度も言ったすよ「犬がいる」「食べられる」「こわい」

すんとね親父の声が聞こえるんすね。

「大丈夫だ。今、追い払ったぞ」「もういないぞ」なんてね。

今、思えば涙ものですよ。頭ばっくり開いている手術に立ち会うなんて

果たして、あたくしが父親になった時できるだろうか?

結局ね、手術は3時間に及んだそうですよ。頭と右耳あわせて

70針ちょい縫いました。

手術室出たときにね、親戚中すべての人が集まってましたよ。

なんでも助かる確率、結構低かったらしいんす。

それとね、この事件にもうひとつの奇跡があったことを

だいぶ、年を取ってから知りましたよ。

あの一刻を争う中で、救急車から要請の連絡をした際

近くの病院では、ちょいキツイ手術だったらしいんす。

そしたらね、たまたま、その病院へ用事で来てた

ゴッドハンドの外科医が帰ろうとした際ですよ

「わたしがオペしよう」と引き受けてくれたんだってさ。

思わぬ偶然があたくしを救ったんす。

そんな悪運の持ち主なんすよ、あたくしって。




こんな夜中に、また暴走族?

あたくしがまだ、10代後半の頃の話しっす。

あたくしの実家って天下の国道ぞいで暴走族のメッカなんすわ。

小さい頃から慣れっこで、ちょっとやそっとじゃ気にわしないんすけど。

ある日、めちゃくちゃ うるさい日があったんす。

時計は夜中の2時ぐらいを指してたっす。

深夜テレビっ子だった、あたくしもウトウトしてたその時っすよ。

えれ~爆音が聞こえるじゃないすっか・・・

「うっさいな~」慣れっこっすから。起きあがろうとはしませんよ。

・・・・5分経過 

・・・・7分経過

「長い・・・」さすがに目がパチくりしましたわ。

たま~にあるんす。実家の目の前の国道が

交差点の三角地帯でグルグル回ってること。

気になって、窓開けて、外見ましたよ・・・

「何台ぐらいいるんだ?」

あれ? れれれ?

「・・・いない」

国道にもそこらにも暴走族なんていないじゃない。










「ん?・・・・音が・・・」














「上から聞こえてくる・・・?」













あたくしの部屋の屋上にプレハブがあるんすね。

あっしのオヤジ殿の隠れ家みたいな存在なんすけど。

「いや~ さすがに・・・」だって時計は夜中の2時過ぎですよ

あたくしの父親殿が そんな近所迷惑なことを・・・

「・・・しかねない」直感で犯人見つけましたよ。

スタスタ階段昇ってみると















酔っぱらった父殿がイスに座ってる・・・

















クラッシック音楽を最大音量で・・・















「ありえない」驚嘆したあたくし

最近、クラッシックを聴くのがカッコイイと思いこんだ父殿が

満面の笑みで聞いているではないか

「父よ。その音量で苦しんでいる人がいるんだぞ」

「昼間だって、許される音量ではないんだぞ」

しかも、クラシックの音色と爆音のいびきがコラボしてるよ。

「何故に寝れる? この音で」

消したさ。そりゃそうさ、あとちょいで警察が注意しにくるもん。

パッとオヤジが起きたんだよね。

親切心、そして近所のために正義の行動をとったあたくしに

こう言ったよ。

「なにすんだよ。聞いてんだよ」

俺は目が点だよ。心臓も少し止まったさ。

心で言ったよ「オヤジよ。ウソをついたら閻魔様だろ?」

「そう、あたくしに教育したではないか?」

父様はしっかり握っていたリモコンで再生をしたよ。

響きわたる。モーツアルト・・・

そんときだよ。カミナリが落ちたのは・・・

「いい加減に~しなさ~い」この怒りの叫びを言葉で表現するのは

無理なんす。そう 叫んだのは母殿。

鬼の形相、ドスのきいた怒号。母から父へメンチをプレゼントっす。

俺は再度、音楽を消したさ。そしてオヤジを見たんだ・・・

「おい 寝たふりかよ?」

「俺に言ったように 言ってみるんだ 父親よ」

完全に貝に閉じこもった父上がそこにいたんだ。






京都と宇治金時

これは去年の夏休みの話しなんす。

友人夫婦の家へ夜に遊びに行ったんすね。

その夜のうちに明日はBBQやろうなんて話しになって・・・

今日はもう寝ようなんて言うんだわ・・・まだ友人宅へ着いて3時間だよん。

オイラ夏休みは何時までも少年でいたいんす。

「トランプやろうよ~」「UNOやろうよ~」

こういう誘いには100%乗る男なんす。

朝、起きて買い出しするなんて言ってるけど

そんなの明日になったら「だりぃ~」とかよくある話しっすわ。

絶えられないんす。あたくしの性分は・・・

今から遊びたいんす。時計は夜11:30を回ったところっすよ。

カラオケとかボーリングとかはタブーなんす。

あたくしの夏休み特別ルールで決めてるんす。

あっし、ピキ~ン!って閃いたでごわす。

「ねぇ ドライブいこうぜぇ~」ハリキルわたくし。

「どこに~」友人妻が問う















「ちょっと京都まで・・・」















ココは神奈川。そう とてもドライブとは認識しがたい距離。

一同、誰も事を信じない。

拉致りました。無理矢理 車へ誘導し いざ京都へ・・・

あっしが言い出したら 聞かないの 有名なんす。

夏休み一緒に遊ぼって言った友人夫婦がいけないんす。

そう あたくしは ある意味 ワガママなんす。

んでもって、京都で一番ホットな時間になった事を聞いてほしいんす。

        着いた日の午後

「平安神宮は歴史を感じるね・・・壮大だよね」

なんてスカす我ら4人組。

でも本当に京都はいいとこっす。修学旅行とはまた違うなりね。

清水寺も全く新鮮に感じやした。工事中やったけど・・・

その清水寺の長い坂の途中なんす衝撃的だったのは

あっしと友人妻は寺よりも夢中にさせる物を発見したんですよ。

そりゃ、あれですよ。あれ!

宇治金時のかき氷ってやつ!

しかもアンコと白玉乗っけてね。でも高い高い。

どの店も800円とか900円だもん子供じゃ食えない代物だよ。

イチゴが限界でしょ。でもココは京都。

高速代9400円掛けて来たんだよ。食うべきでしょ。

ブルーハワイ食ってベロ青くするなんて邪道なんす。

・・・ってこれ全て清水寺の坂を下っているオイラの妄想っすけど。

よし決めた!「食うぜ」なんて店入ろうとしたら950円・・・

高い 高い!かき氷の値段じゃないよ。あと50円で漱石さんだよ。

800円の店と950円の差はなんなんしょ?

そんな自問自答を繰り返したさ!諦めたよ!

さらに坂を下り駐車場へ向かう途中で650円が目に飛び込んだんだ。

<赤>OH-MYゴッドー!いたんだ。あたくし目うるうる。

その横で友人妻も潤んでるのよ。

意気投合したさ!

迷いなんてないよ。だって650円だもん。アンコあるよ。白玉あるよ。

完璧じゃん。そんな確認が楽しいのよ。

「あんこチェッ~ク」「白玉チェッ~ク」

「隊長!白玉だんごは3つの様です」みたいなさ。

「安くない?」「完璧じゃない?」当然でるよね、こんな会話。

値段は10回確認したさ。「ここだ!」と心に決めたのさ!

立ち止まってから3分かな、今日一番の有意義な時間だよ。そして幸福な時の流れ。

って・・・あれ・・・友人と嫁が遥か向こう行っちゃった。

そして、その駐車場へ向かう素早さ!そりゃ下り坂だけださ~

・・・・え?こっち見て、手振ってるよ!











「早くぅ~」遙か遠い米粒のような嫁が叫んだよ











散々下り坂を下って行った、嫁を呼び戻すなんて

あたくしにできるわけないじゃない。

この炎天下で坂をまた登らすなんてさ・・

あきらめましたよ。無念とはこの事なのか、なんて思いながらさ。

他でも食えるよ。900円出せばさ、そこら辺で食べれんよ。

でもね、あの出会った感動で食べなきゃだめなのよ。

結局さ、嵐山の前のファミレスで宇治金時食ったのよ。

京都の思い出に花咲かせてさ・・・