からっぽの頭で考える -9ページ目

嫁の根性で1万円ゲット!

あれは2年前の新年会のことですわい。

行きつけのね、居酒屋さんの新年会があったのよ。

ビール飲んでさ、焼酎飲んでさ、日本酒飲むのよ。

会費制だからさ、頑張って食べて、飲むんだけどさ

限界ってあるじゃん? いくら飲み放題でもさ・・・

でもね、いるんだよ。「ザル」のように飲んでる人が

一人だけさ・・・・

「嫁だよ・・・・」15人ぐらいいる中でさ、一人だけ

「快速電車」なんよ。

「あちゃぁ~~~~」って思うよ。今日は無事に帰れるだろうか?

そんでさ、2次会のカラオケ大会へ行こうなんて話しになってさ。

お店のマスターが賞金出すっていうのよ。

1位が1万円、2位が5千円を二人。

すんとさ、たいがい、いじめられキャラのおじさんあたりがさ

「お前も金だせぇ~」なんて言われてさ。

特別賞で1万円も追加されちゃうわけよ。

特別審査員とかいう「称号やるから」なんていわれてさ。

でもね、俺、そんとき見たんだ。

嫁の鼻が「ふわん!」って膨らんだ瞬間を・・・・

「・・・む? あいつ賞金狙ってんな?」当然だけどさ。

でもね、嫁は一切歌わないんよ。カラオケはしょっちゅう行くよ。

週2回は仲間と飲んでるから、週1回はカラオケ行くよ。

年間にしたら30回は行ってるよ。

でもね、もう何年も嫁の歌は聞いてないんす。

そんとき 嫁は? ですか?

「酒ですよ」人の唄を「つまみ」にアルコールですよ。

そんな嫁が「賞金」に反応して鼻が「ふわん」・・・・てことは・・・


















「俺に取れっていうことか?」











「それは命令か?」













「失敗したら、命に関わることになりかねないか?」













プレッシャーだよ。15人もいるんだよ。

上手いこと2位に滑りこんで5千円で納得するだろうか?

いざ、カラオケへ着いたさ。1人一発勝負。

自信の曲を探したさ。でもさ、20代~50代までいるわけじゃん。

マジになりすぎてもさ、場の雰囲気もあるじゃない?

だからさ、ある程度、気をつかってさ、「サザン」とか選ぶのよ。

誰でも知ってる曲とかあるじゃない。サザンなら・・・

そしたらさ、嫁が覗いてくるのよ・・・あたくしの見てるページをさ。

「それダメ!たいして上手くないし・・・似てない!」

酔っていながらも真剣な目つきの嫁を見て、俺は言えなかった・・・















「ものまねは関係ないだろ・・・・」















結局、嫁は勝手に本を取って入れてしまったよ・・・















「何も言えなくて、夏・・・」













懐かしい曲が部屋を包み込むのさ。

「でも嫁よ!今は冬だぞ!歌う俺の気持ちを考えろよ・・・」















「・・・・・え?」 嫁が一生懸命 手拍子し始めてますよ。














みんなが面倒くさそ~に手を叩いてるぅ~。やだよ~。

「綺麗な指してたんだね~・・・・・」あたくしが唄い始めた瞬間・・・

嫁の怒号が部屋中に響いた。








「うっまい!上手いよ唄!」嫁が特別審査員の袖を引っ張り

「ねぇ!聞いてます? うちの旦那が歌ってますよ!」嫁、あたくしを大PRしてる。









「ホント、じょうず。すごい。歌い方もエロいし」嫁の売り込みは延々つづく。

歌いながら俺は嫁に言いたかったよ。



















「嫁よ!おまえの声がでかすぎて、メロディーが聞こえない・・・・」
















嫁の脅しは最後まで続いたさ。特別審査員はちっちゃくなってるし。

周りの人も「お前の勢いに」何も言えない・・・夏だよ

手を止めたい人だっているはずなのに

弱い手拍子が最後まで続いたよ。

審査結果の発表ですよ。嫌な予感ですよ。

その前に嫁が一言、言い放ったさ

「うちの旦那が一番、上手かったね」

俺は言いたかったよ。これだけは言いたかったさ。

「チャンピオンは おまえだよ」

「一番、ひよっこな俺等夫婦がそこまでしてよかったのか?」




審査員特別賞・・・・・


「取ったさ・・・ もらったよ・・・ 一万円・・・・」

「素直に喜べないよ・・・・」

嫁が審査員に一言いったさ。

「本当にいいんですか? でもウチの旦那、ホントに上手かったでしょ!」



次の日、嫁はなにも覚えてなかったよ・・・・・・・・ 



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パイナップル事件

前置きします。
あたくしの 兄ちゃまが 世の中で一番嫌いな食べ物。
「それは、パイナップルとパイナップル風味のキャラメルコーン」

では本題。

初めてハワイに行った時の話しっすよ。

確か、小学校3年生ぐらいっだった記憶があるんすけど。

まあ、親同士の知り合いなんかとハワイへ大挙したんですわ。

そんでね、ハナウマ湾って知ってます。

ハワイの宝っていうほど、サンゴが綺麗で

そこら辺でお魚さんと戯れることができるんすわ。

そこにね、オプションツアーで行ったんすよ。

大型バスに乗ってさ。

ツアーにはランチとシュノーケルとゴザと

「パイナップルフルーツとパイナップルジュース」が付いてたんす。

これが事件の始まりですよ。

海で泳いでさ、お魚さんと戯れてさ、はしゃぎましたよ。

こんな楽しい場所があったのか? なんて子供ながら思ってさ。

そんでさ、上がって、ランチは食うよね? お腹空いてるし・・・

パイナップルも食べるよね? ツアーに付いてたんだもん。

フルーツだし・・・

でもさ、大人って 食べないんだよね・・・

「ここはハワイだよ! パイナポーは名産だよ」子供だって知ってるよ。

あんまりにも、あたくしが食うもんだから

みんながさ「これも食え これも飲め」なんてさ

くれたよ。そりゃ貰ったさ。欲しいもん。好物だもん。

パイナポー「がぼがぼ」食ったよ。

パイナポージュースも「がぶがぶ」飲んださ。

「そのまま、こっち向いて」とか言われて写真も撮られたよ。

あたくしの お腹はパンパンさ。

ホントは途中で苦しかったよ。

でもさ、大人があたくしを見て、喜んでるのさ。

笑いが取れてたのよ。嬉しいじゃん、子供ってそういうの。

そんでさ、帰りのバス乗って、そんな時間経ってないころだよ。

「・・・うっ・・・」気持ち悪いなんて、言えないさ。

子供だもん、今、バスだもん。知らない人も乗ってるし。

クーラーぎんぎんの中で、お腹も痛いよ。

そしたらさ、「限界」を感じたんだよ。

あたくしさ、元々、乗り物酔い ひどいんだよね。

行きはさ、楽しみが強くて 平気だったんだけど。

帰りは無理だよ。僕のお腹は8人分の

「パイナップル フルーツとジュースがパンクロック中」なのよ。

吐いたさ。My父のビニールは3歩間に合わなかったよ。

ばらまいたさ。俺の口から「華厳の滝」だよ。

あのね、パイナップルげろって最悪っす。

匂いがね。病的なんす。

バスのエアコンが止まったさ。全員が窓を開けたさ。

色んなところからバッシングが聞こえたよ。

ブレーキが掛かるたんびにさ、げろが前の列へと

流れていくのさ。

My父は、気づけば 運転手近くまで床を拭きに行ってたさ。

ちなみに、あたくし達がいたのは、最後方の列。

おれは、一人、バスの中で全裸だよ。

兄ちゃまは横で吐いてるじゃんか?!

「兄よ! だいじょうぶか?」

口の周りに ゲロを付けた兄ちゃまに言われたさ。

「お前のせいだよ!」

そうだよ。全部あたくしのせいなんですよ。

それからっすよ。兄じゃがパイナップルを大嫌いになったのは。

でも「なんで?パイナップル風味のキャラメルコーン?」

それはね、風味で あの事件を思い出すかららしいんすわ・・・・。


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欲しかったんす。トランプマンの本が・・・

あたくし27です。もういい歳なんです。ある意味。

でもね、どうしても欲しかったんすよ。

「トランプマンのマジック本」

ここ最近のマジックブーム凄かったじゃないすか?

あたくしもね、やってみたいんす。

「うわ~ すご~い。 なんで? なんで?」

なんて言われたりさ。

「教えて おしえて! どうやったの?」

みたいな。

そしたら、あたくしは こう言っちゃうよ。

「本当はタブーなんだけど・・・  特別だよ」なんて

勝ち誇ってさ。

だから、オイラ、マメに本屋さん通ったんだ。

何度も立ち読みしてさ。トイレ行きたくなるのも我慢してだよ。

でもさ、その本、立ち読みすんのも恥ずかしいんだよね。

だってさトランプマンの姿を覚えている人ならわかるでしょ?

表紙にアップで「トランプマンだよ」。どう考えても

「小学生が読む本に近い・・・」のだよ。

「買いたいな~ 欲しいな~」でもさ・・・

でもさ・・・俺のお小遣いは

「0円なんだよね」

そりゃ、ジュースも飲むし、タバコも吸うよ。

お酒だって飲みにいくさ。

でもね、必ず嫁を一緒に連れていくから

「生活費から捻出してるんだ」

おいらさ、思い切って嫁に携帯でメールしたよ。







    嫁よ。どうしても欲しいものがある

      これはギャグではない。

     久しぶりに欲しいと思えるものが

         見つかったんだ

       何を言われようと構わない

       笑いたければ笑えばいい


        トランプマンの本を

          買ってくれ!










普段ならメールの返事が早い嫁・・・

一向に返ってこない・・・

「ぶるぶる」携帯がぶるった。










         1週間禁煙したら

          買ってもいい。

        貰った図書券があるから










相変わらず、一筋縄では いかない嫁

駆け引きのプロである。

あたくしは急いでメールを返したさ。






        それは勘弁してくれ

    というより、禁煙以外の条件はないのか?

         トランプマンの為なら

      1週間、炊事、洗濯をしてもいい









なんとか、交渉成立したさ。やったよ。バンザイだよ。

でもさ、いざ買うとなると恥ずかしいんだよ。これが。

だからさ、従兄弟の子供を引き連れてさ。

本屋さん行ったさ。

子供にトランプマンの本を持たしてさ。

子供をだましたよ。

「すげぇ~ 学校で人気者になれるよ~」

とか言い聞かしてさ。好奇心を煽るのよ。

レジに並んでもさ。

「これだけでいいの? 他の本は?」なんてさ

いかにも子供がトランプマンを欲しがったみたいな。

俺って、ちっちゃい男さ。

店でたら、俺のもんだよ。

子供に読ませないの?

しないよ。俺のだもん。

炊事、洗濯するのは あたくしだもん。

買って、3日も過ぎたらさ

もう、読む気もしないよ。

だって、不器用なんだもん、あたくし。

やり方はわかってもさ、手が追いつかないのよ・・・

何度か、お友達に披露したさ。

ダメだよ。俺には才能がないんだよ。

とりあえず、1週間 炊事、洗濯は頑張ったさ。



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遭難したさ。スノボーで・・・

あれは、忘れもしない2000年の元旦さ。

仲間内で、スノボー行こうって話しがでてさ。

まぁ、その時期になりゃ普通でるじゃないっすか?

そんな会話がさ。つまらんのよ。

もちろん あたくしの耳は

「パタン」と閉じてたよ。行きたくないもん。

嫁はどうやら日本酒に夢中っすよ。「ぐびぐび」ってね。

そしたらさ、誘ってくるんすよ。

あたくしね、1回もやったことないんす。

スキーもスノボーも・・・・

元々、トドのような性格なあたくしが

トドのような嫁と18で付き合ったもんだから

ご縁がないんす。アウト・ドアーに・・・

唯一のアウト・ドアーは酔った嫁と

外でバトルするぐらいっすよ。

でもさ、元旦に旅行なんて楽しそうじゃないっすかぁ~。

途中のサービスエリアでうどん食ってさ。

「なに? おまえ よしぎゅう(吉野家の牛丼)食ってんの?
   こんなとこまで 来て よしぎゅうはないだろ?」


なんて言いたいのよ。

あと、あれね。お土産コーナーでさ。

草餅みたいの持ってさ

「これ、買おう?」そんでさ

一瞬で却下されるのよ。そういう旅が好きなんすよ。あたくしは。

そんでまあ、着きましたよ。早々、ナイターとかいうのに

付き合わされてさ。それがさ・・・

「嫁より、下手なんすわ・・・あたくし」哀しいっすわ・・・

夜なんかさ、みんなで酒飲みながらさ。

「本当、下手だな~」なんて言われてさ。

元旦から「ダメだしかよ!」って感じですよ。

そんで次の日はさ、午後からリフト乗り継いでさ。

上へ上へと行くんすわ。隊長さんが・・・

あれですよ!もちろんリフト降りるとき転けますよ。

嫁を支えにして上手くいったこともありますけどね。

その横で嫁が転けるんす。仕方ないっすよ。怖いんすもん。

そんでさ、もういい加減、体も痛いし、おしりも痛いし。

嫁と二人で下ることに決めたんす。

夕暮れでさ、リフトも止まってさ、アナウンスも流れ始めた頃っすよ。

辺りに人がいないんす。













「なあ、嫁よ。ゴールはどこだ?」










「・・・・・・・」蒼白な嫁の顔。











「俺たち、生きて帰れるかな・・・・?」











嫁を置いてさ、帰り道を走って探しに行きましたよ。

そしたら「ずる」って滑って、間一髪で崖に落っこちるとこでしたよ。

そしたら、ひとりでいるのが怖い嫁が、こっちに来るんす。














「来るな~! こっちは崖だぁ~」












吹雪始めてて、声がかき消されるんす。

さらに、あたくしのオーバアクションを

「こっちへ来い」と勘違いしてるではないか?

「こっちへ来たら死ぬぞぉ~」オイラは尻滑りしてくる嫁へ

決死のジャンプを試みて、無事救いましたよ。













「嫁よ!こっちは崖だ!・・・・他を探そう」目の潤う嫁の姿。













そんときっすよ。「なんで、まだいんの?」隊長の声だ!





「あそこは崖だ!もうちょいで落っこちるとこだったよ!
      他の帰り道を探さないと マズイぞ!」






俺も役に立ったよ。救ったのは嫁だけじゃない。仲間も救ったのだ。

そしたら、もう一人の仲間がその崖を「スルッ」て飛び込んださ。

次々と行ってしまうではないか?

隊長がある物を指して、俺に言ったよ。




















「あそこの看板に中級コースって書いてあるけど?」
















こっぱずいよ・・・・俺の心は「こっぱずいよ」 

それ以来、1回も行ってないよ。

でもさ、あたくしとスノボーに行きたいって人が急増したよ。

いったい、この僕に何を期待してるんだい?

カレーが焦げた理由は?

2年程前の話しですわ。

「今日のお昼はカレーだよん~カレ~だよん」なんて

その場で作詞作曲ですよ。るんるんで家に帰りますよ。

カレー大好きなんす。あたくし。ハイ!

嫁にはね、あと20分で「帰りま~す!!」って連絡してさ。

帰りの車でさ、カレーが「ぐつぐつ」されてるの

想像しちゃうのよ。炊きたてご飯に福神漬けでさ。

それだけで「よだれ」ですよ。

んでね。家ついたんす。駐車場から家までダッシュっすよ。

「ただいま~」大きな声でハキハキですよ。


・・・・・・・・・・・ん?


「・・・・・焦げ臭い?」

急いで、火を止めましたよ。真っ黒ですよ。臭いですよ。

「・・・・嫁は?」嫁がいなーい!!

「・・・・もしや、強盗・・・?」心配ですよ。蒼白なあたくし。

「よめぇ~~~~~~~~~!!」

「なにぃ~~~~?」嫁の声がトイレから聞こえるっすよ。

急いでトイレへ行ったさ。

「なにをやってんの?」そりゃぁ聞くさ。だってさ・・・

あたくしの「カレーが焦げ焦げロックなんよ」

嫁がさ、熱気にこもった声で一言いったさ。

















「テトリス!」










「そうかぁ。テトリスかぁ」 「うんうん」なんて頷くと思うかい?

「嫁よ!携帯のテトリスに夢中のおかげで、カレーは死んだぞ!」





結局さ、黒くないとこを すくって食べたさ。

匂いは「炭」だよ。

怒れなかったよ。いや、怒る気にもならなかったよ。

あそこまで自信満々に「テトリス」と言われた日にゃぁさ。

それで、レベルはいくつまで行ったんだい?

そんな気分だったよ。