からっぽの頭で考える -10ページ目

写真の枚数が合わないんす

ディズニー行って「パチパチ」

結婚式で「パチパチ」

飲み会で「パチパチ」

あたくしの嫁ね、パー子なんす。

写真撮るの好きなんすよ。

そりゃ別にいいんすよ。一向に構わないんすよ。

見る楽しさってあるし。写真に残すって素敵ですやん。

だからさ、嫁も頑張って撮るしさ。

撮ってもらう努力もしてるのさ。

「あんのぉ~? これでぇ ちょっと撮ってけんろ~?」なんてね。

そんでさ、フィルム出すのオイラの役目なんすよ。

45分で仕上がりなんて、出しませぇん。もったいないもん。

1日待てば、半分の値段よ? 2回分だよ。お得を選ぼうよ~。

「45分仕上がり」なんかに出してだよ、行き忘れたらさ

意味ないじゃん・・泣いちゃうよ。俺は泣いちゃうよ。

つーか、嫁に泣かされるよ。「あんた!45分後に何してた?」ってさ。

話しは戻ってさ。取りに行くのもオイラの役目よ。

別に、それだって、問題ないっすよ。愚痴じゃないっすよ。

でもね、嫁から命令されてることがあるんすわ。















「絶対に、中身は見るな!」













出すのも俺よ。取りに行くのも俺なんよ。

見たいじゃん。嫁に渡すまで時間もいっぱいあるわけよ。

でもね、見ちゃいけないんす。掟なんす。

そんで、まあ、嫁に渡すさ、あたくしにもやっと見れる時がくるんすよ。














「あれ?」














写真を捲りながら、心でつぶやくのさ。

「嫁よ!いつも気にはなってはいるんだが・・・・」

枚数を確認する あたくし。ハイ!
















「36枚撮りなのに・・・・・・・・・どうして28枚しかないのだい?」















嫁は、抹消写真を捨てるんす。「思い出よ何処へ~」なんす。

残った写真の嫁は「とても写りがいいんす・・・・目が可愛いんす」

ハイ!のろけです。でもね、それはね・・・

「選ばれし、写真君達なんですよぉ」

その横に写る、あたくしが、どんなぁ~に、ブサイクな写りでもですよ、

それは「額へと納まるのだよ」

「嫁よ!抹消写真の中に、俺のベストショットは無かったかい?」

まっ、素材の問題っすから、なんの期待もないんすけど・・・






教科書はゴミ箱へ?

この話しはアッシが小学1年生の

夏休みの事件すわ。

ピカピカの1年生。

小学校入って、初の夏休み。

「ウキウキ ワキワキ」

嬉しいじゃないっすか?

1学期頑張りましたもん。苦痛だよ。

それでもさ、毎日、ちゃんと学校行きましたよ。

何度もうんこ我慢しながら坂を登る時もあったさ。

勉強? そんなのしないっすよ。聞いたフリでいいんすよ。

でね、夏休み前に教科書とか えのぐセットとか全部

持って帰ってくるじゃないすか?

「う~  開放された~」みたいな気分でさ。

いらなくなった、教科書をバンバン

ゴミ箱に捨てましたよ。

だって1学期終わったもん。

「さよなら~」

「ごくろうさ~ん」みたいな事 言ってさ。

長いね。学生の夏休みって。

でもさ、楽しくて あっというまなんだよね。

8月25日ぐらいになるとさ

一気にテンション下がってさ。1日1日を大切にしだしたりしちゃうのよ。

でもさ、放置してた宿題に追われてるんだけど。

それでもって2学期を迎えるのだよ。

オイラはさ、学校始まって、ひとつ思うのだよ。

「教科書はいつ配布されるのだろう?」

「配布されるまでは、授業もないのかな?」

「わ~い わ~い。嬉しいな~」なんて喜んでさ。

2学期、登校2日目だよ。1時間目は「国語」だよ。

クラスの民がさ、こぞってふる~い教科書だすわけだ。















「クラスの友よ!今更、それを出して何の意味がある?」









「時代は変わったのだぞ! 今は2学期じゃ!」

先生が言ったよ。












「45ページ開いて下さい」










みんな開いたよ。

俺のテーブルには ノートとカンペンだけ。
















「知らなかったんだよ・・・・」

「教科書を1年 フルに使うなんて・・・」















クラスの衆よ!なんで教えてくれなかったのだ!

「先生ぇ!教科書は捨てないように」って

「なんで、指導しないんすか?」

結局、あたくしは 2学期 3学期って

毎日、毎時間、他のクラスから教科書を

借りまくったさ。





タクシーに指が挟まれてます!

これは、結婚して1年ぐらい経ったころ

嫁とハワイに行ったときっす。

アラモアナで楽しいショッピング~

珍しく、色々お買い物なんかして

あたくしの手には買い物袋でいっぱいっす。

ほとんど安物の洋服なんすけど・・・

「タクシーで帰んべ」当然っすよ。重いもん。

嫁も歩き疲れて、納得のご様子。

タクシー乗り場はだ~れも並んでなくて

スイスイですよ。後ろのトランク開けて貰ってさ。

今日、買った物を詰め込んでさ。

「嫁よ、先に乗ってなさい」なんて紳士なあたくしさ。

さて、トランク閉めて・・・と・・・















「あれ、ちゃんと閉まってない・・・」















両手をさ、隙間に入れて、もう一回持ち上げようとしたんだよ。

運転手も嫁も、もう車だよ。

すんとさ、「めりめり~」「ぐちぐち」ってさ。

トランクがゆっくり締まってくるんです。ハイ!

指、痛いんです。

あたくし知らなかったんです。外国車って














「自動でドアやトランクがガチャって閉まるの」













あたしの指が、パープルなんす。

「嫁よ HELP ME~」

一向に、こっちを見ないんす。

周りでは、日本人観光客が僕を見て

ビデオを回してるんす。

「あのね、からくりには送らないで・・・」そう言いたかったよ。

「やばいよ~ 僕の指が切れちゃうよ~」

嫁も運転手も一向にこっちを見ないよ。

周りのギャラリーだけが増えてくるじゃん。

日本人は冷たいよ。目の前で、タクシーのトランクに指挟まった

ジャパニーズがここにいるってのに・・・

俺は、渾身の力で車を揺らしたさ。

やっと気づいたよ。いや 気づかしたさ。

トランクが「ポーン」って開いてさ。

運ちゃんが来て、何やら英語で怒ってたよ・・・

あたくしはいい訳の英語も思いつかないで













「UP DWON UP DWON」なんて

わけわからんこと 言っちゃいましたよ。













チップなんか あげたかないさ。

だって、あたくし悪くないもん、

よかれと思ってやった行動だもん。

でも、チップあげないなんて出来ないよ。

怖いもん。また怒られちゃうもん。

払ったさ。それでいいんだろ。悪かったな。

俺が、全部わるいんだよ。でもさ頼むから

俺が手をあげても「乗車拒否してくれ」そう言いたかったよ。

愛しのチャボは食べれませんよ!

あれはもう、数十年前の悪夢っす。

あたくしが、まだ小学4年ぐらいの頃っすよ。

なんかのきっかけでね、ある日突然、チャボがやってきたんす。

「チャボ」ってにわとりの一種ね。

あたくしの実家ってじっちゃま、ばっちゃまと

おじさん家族と我が家でさ、計11人で住んでたんすよ。

軒下ににわとり小屋を特設してさ、我が家、大工なもんで、

ちょ ちょいのちょいなんすけど。

楽しかったな~。チャボとの散歩。

オスメスで4匹いるんすけどね、タマゴを産んで、取り上げて

うまいんすわ、新鮮なタマゴって。

もう、チャボも家族の一員すよ。

「花子、大助、太郎にジョージ」みたいに名前もあってさ。

学校から帰ってきてもさ、遊びにも行かないで

チャボと散歩するのよ。兄ちゃまと従兄弟と5人でさ。

楽しかった~ 最高の思い出だよ~

だって、周りにチャボを飼ってる奴なんて

あんまいなかったしさ。自慢だよ。

でね、半年ぐらい経った頃には、メスチャボがね、

卵を孵化させて「ぴーぴーぴー」なんて

赤ちゃん産んでさ、かわいいなんてもんじゃないんだよ。これが。

何匹かはオスに食われちゃった みたいな辛い経験もしたんだけどね。

子供にとっちゃ、すべてが良い経験、勉強では学べない

良い経験なんですよ。ハイ!

ある日さ、オス同士がケンカ始めちゃってさ、

気づいたときには、1匹のオス「ジョージ」が

大助に殺されちゃったんす。

号泣ですよ。涙が止まりません。

殺し合いなんて、子供には受け入れることできないっすよ。

泣いたな・・・兄ちゃまと従兄弟合わせて5人で

穴を掘ったさ。埋めてあげようと思ってさ。

そんでね、バスタオルに寝かせておいた、ジョージをさ・・・

「いない!」

「ジョージがいない!」

みんなで探したさ。「ジョ~ジぃ~?」

「大助ぇ!お前がヤッたジョージは?」

「コケ コッコ コケ コッコ」知らないと言ってるらしい。

「じいちゃ~ん! ジョージは?」

じっちゃまは台所にいたよ。出刃包丁もってさ。

俺は悟ったよ・・・

「爺よ、今日の夕飯は唐揚げかい?」

あたくし、自分の目を疑いましたよ・・・

「じっちゃまがジョージをぶつ切りにしてるぅ~」

食わなかったさ。食えないよ。だって家族の一員だよ。

別に、そこまで食に困ってるわけじゃないんだもん。

さすがだよ。大正元年生まれは強いよ。

ちなみにさ、その後、チャボを狙って、

軒下から2メートルぐらいの巨大青大将のヘビがでたんだ。

1匹は食われたよ。さらに牙をむき出すヘビへ堂々と

右手でひねりつぶしたよ。ウチの爺は・・・

青大将も言ったはずだよ

「あんたが大将、わしらの負けじゃ」ってね

俺の鼻はサミュエルLジャクソンよりでかいんだ!

それは20歳の頃の話しっすよ。

沖縄に遊びで行った、帰りの飛行機でね、

頭が割れそうになったんよ・・・

最初はネジが外れたかと思ってさ、足下探したさ。

でもさ、もう、どうしようもないんすわ。痛くて。

「ぐわ~ん ぐら~ん どぉっかぁ~ん」って感じでさ。

元々、あたくし鼻が悪いんす。頭はもっと悪いすけど。

でもまあ なんとか、その場は凌いでね。

帰って来てからさ、名医がいるなんて噂の耳鼻咽喉科に

行ったのよ。名医とか弱いんすよ。あたくしって。

名前呼ばれて、診察室入って、

人の鼻に変なの突っ込んできてさ。喉まで届いてきたじゃない。

「ねぇ? 引田てんこうじゃないよ。あたくしは・・・」

って言いたくてもモゴモゴしか言えないのよ。

次は「レントゲン取って」なんて言われてさ。

やっとこ終わったら、こう来たよ。










「手術しましょう」










「手術っすか?」やだよ。絶対したくないよそんなのさ。

「あなたの場合、顔中に膿みが溜まってます」

「溜めてんよ。貯金なんよ」って言いたいさ。

「呼吸も普通の人より大分少ないですよ」

これを聞いたときにはチョイびっくりしたけどさ。

小さい頃から慣れてると、当然、それが普通じゃない。

吸ってる呼吸が少ないって なんか損した気分っすよ。

もう言われるがままっすよ。2ヶ月後に手術の予定を入れてさ。

帰りましたよ。

もう来ましたよ、手術前日が

ホント、そんぐらい早かったすよ。

手術はね。想像を絶する世界でしたよ。

「ちくのう」で手術した人が周りにいたら聞いてみりゃわかりますよ。

あれ、拷問ですよ。

鼻をさ「グイン グイン」って広げられてさ。

そこに金属系の物を鼻に当ててトンカチで叩くのよ。

ちなみに、あたくしのされた想像っすよ。目は隠されてましたから。

「あのぉ~ 僕はわら人形じゃないんです」

「せぇんせい!僕は空気 少なくて いいんです」そう思ったさ。

「名医?」違うね。あれは間違いなく「棟梁だよ」

無事、終わってさ、ふらふらのまま鏡を見たんだわ

魚肉ソーセージが1本づつ入るぐらい















「俺の鼻がでかい!」















「やばい・・・明後日には嫁が見舞いにくる・・・」















まだ、全然結婚前なんすけど嫁呼ばわりさせていただきやす。

付き合って2年ぐらいの頃なんす。

まだまだ、そこまでオープンになれないってやつですよ。

電話しましたよ。
















「嫁か、明後日は来るのを止めた方がよい」















嫁も仕事してるから、明後日しかこれんと言う。















「いいか、嫁よ。良く聞くんだぞ」















「俺は、今、サミュエルLジャクソンより鼻が広がっているんだぞ」















言った俺が馬鹿だった・・・・

嫁の好奇心を増大させたでやんす。

そりゃそうだ。俺だって見てみたいよ、そんな鼻。

もう、開き直ったよ。

夜中、病院、抜け出して、その鼻でコンビニ行ったさ。

コンビニ入って品物選んで、レジで並んで、お金渡したさ。

ずっと下をうつむいたまんまさ。

やっぱ、見られたくないよ。















「サミュエルLLLジャクソンな俺」















店員の目が突き刺さるよ。やだよ。

「これ素じゃないよ。手術したからだよ」説明したいよ。

その場を逃げたさ。でもいいじゃん。マガジンもジャンプも買えたし。

嫁がお見舞いに来て、開口一番言ったさ。















「変じゃない」どういう意味だよ。















嫁よ「何を期待してたんだい」

でもさ、あたくし、普通の人と同じぐらい空気を吸っているのだろうか?